映画「1987、ある闘いの真実」「バッド・ジーニアス危険な天才たち」

2月23日(土)、韓国映画「1987、ある闘いの真実」とタイ映画「バッド・ジーニアス危険な天才たち」をギンレイホールにて鑑賞。いずれも2度目の鑑賞でしたが、両作品とも傑作で、何度見ても面白い。
「1987、ある闘いの真実」は、全斗煥の軍事政権時代末期に発生した韓国民主化運動を生々しく描いた作品。あくまで真実に基づくフィクションですが、当時の映像も交えて見事なエンタメ作品としても鑑賞できる作品。つくづく思うのは、韓国の民主化は1987年を起点として出発したものであり、まだ30年ちょっとの時間しかたっていないことを改めて感じ入った次第。軍事政権時代以前はアメリカの傀儡政権、間に朝鮮戦争をはさんでさらに以前は日本統治時代であり、韓国国民にとっては長い苦難が続いたことになります。これからの開放を叫んだ国民のエネルギーを感じました。今現在の日韓関係は最悪の状況で、特に日本の政権の態度は聞く耳持たずの感があります。果たしてこれでいいのか?韓国とは仲良くなってほしいものです。
「バッド・ジーニアス」はタイの傑作映画で、2度目の鑑賞でもさらに楽しめる作品。主人公の女優さんの鬼気迫る演技、そしてもう一人の天才学生役の男優のなんとなくユーモア的センスを感じる演技。脚本と監督の緻密な演出には脱帽です。
この映画を最初に見たのは新宿武蔵野館で、その素晴らしさゆえに家族にぜひ見るように勧め、妻も息子も鑑賞済み。そして、武蔵野館ではつい最近まで上映していました。半年ぐらいかかっていたのではないでしょうか。武蔵野館は一応ロードショー館で、どちらかというとマイナーな名作を上映するのですが、最近あまりこれはといった作品がかからないのですが、バッド・ジーニアスは2018年度の最大のヒット作ではなかったかと思います。武蔵野館さん、どうかアジアのいい作品を発掘してください。
今日はこの辺で。