映画「タクシー運転手~約束は海を越えて」

しばらくブログに書きこまなかったので、今日まとめて書きます。
一週間前の土曜日、4月21日にシネマート新宿で、韓国映画「タクシー運転手~約束は海を越えて」鑑賞。未だ韓国が軍事政権だったことの1980年、時の大統領はクーデターで実権を握った全斗煥。いわゆる「光州事件」を題材にした実話に基づく映画で、今のところは今年の韓国映画では出色の作品。
光州事件は、話には聞いていましたが、その背景などは特に気にしていませんでしたが、日本から拉致された民主派の金大中氏が軍事政権に逮捕され、金大中が光州で人気があった、政権に抗議した住民が蜂起し、軍事政権に弾圧された事件。死者・行方不明者は200人以上、負傷者は1600人以上に上ったとされます。
この映画は、光州の民主化運動を撮影しようとしたドイツ人記者をソウルから反今田タクシー運転手を主人公に、最初はお金につられて運んだものの、最後は民主化運動とそれを弾圧する軍事政権に憤った運転手が、最後までドイツ人記者を空港まで送り届ける姿を描く。
今ではすっかり民主化された韓国ですが、ほんの30年ほど前、盧泰愚大統領までは軍事政権。北の脅威という背景はあったものの、民主化を求める国民の戦いがあったことが良く分かりました。
天安門事件もそうですが、同じ国の民衆に銃を向けて体制を守ろうとする軍事政権への恐怖は計り知れませんが、実は日本でも終戦までは普通にあった事もまた自覚しなければならないことです。
久しぶりのソン・ガンホの演技もさすがでした。
今日はこの辺で。