映画「バグダット・スキャンダル」、「Search」

今週末は興味深い映画二題鑑賞。
4日の土曜日は新宿シネマカリテにてアメリカ映画「バグダット・スキャンダル」観賞。1990年にイラクが突然クウェートに侵攻し、アメリカをはじめとした国々がイラクを攻撃した湾岸戦争。日本はもちろん参加ぜせずに、後で90億ドルの支援をしたにもかかわらず、クウェートから感謝されなかったことで話題になった当時を思い出す戦争。イラクはあっという間に降伏しましたが、そのイラクの復興支援策として行われたのが、この映画の主題となっている「石油食糧交換プログラム」。このプログラムが、実は国連職員を含めて汚職にまみれた事業であったことを告発する映画がこの作品。当時は日本ンがどのような形で戦争を支援するかが日本では話題になりましたが、こんな事業があったこと自体日本では話題にならなかった気がしますが、戦争や戦後の賠償、復興にはお金がつきもの。そこに付け入る人達がたくさんいることはよく知られていますが、当時のアナン事務総長にも賄賂に一部が渡っていたともいわれ、大きなスキャンダルです。しかし、どうも尻切れトンボの調査で終わったような印象。映画自体は、このスキャンダルを骨太に描いており一見の価値ありです。
本日は新宿TOHOシネマにてアメリカ映画「Search」観賞。この作品もまたユニークさと脚本のすばらしさで一級品に出来上がっていました。とにかくスクリーンに出る画面は100%がパソコン画面。ところがそれが何の違和感もなく、極めて現代的な映画。16歳の娘が突然行方不明となり必死に彼女の行方をネット上の情報で探る父親。そんな中で娘の行動や交友関係をほとんど知らなかったことを痛感。それでも商売でもあるITの知識を駆使して娘の行方を探り、ヒントを得ていく。これ以上はネタバレになるので控えますが、我々がいつもパソコン上でやっているグーグルやツイッターフェイスブックの画面が出てきて親近感がありますが、このパソコン画面が映画になってしまうというアイデアは今日的ではありますが、なかなか思いつかないもので、監督にあっぱれでした。
今日はこの辺で。