映画「15時17分、パリ行き」、「スリー・ビルボード」

15日、日曜日はギンレイ・ホールにて映画二題鑑賞。
クリント・イーストウッド監督の「15時17分、パリ行き」は、2015年8月に発生した高速鉄道でのテロ事件を、イーストウッド監督が実写化したもの。結論から言うと、飛行機事故を扱った「ハドソン川の奇跡」とは比べ物にならないレベルの低い作品。テロの実行者が一人で、簡単にけりが付いてしまったテロ事件を扱ったところに無理があったのか、イーストウッド作品としてはレベルが低い作品でした。
この作品の竿代の特徴は、実際に事件にあい、勇敢に立ち向かった3名のアメリカ人を主演に起用したところでしょうが、そのため彼らのセリフはできるだけ少なくしているように感じました。所詮素人を使うには無理があるのでは。話の前半は3名のアメリカ人の生い立ちのような場面、中盤がヨーロッパの観光案内、そしてクライマックスのテロ事件はほんの少し。最後はおらんと大統領が事件関係者に勲章を授与するところ。これも本物のオランド大統領。この場面はどうやってとったのか?
スリー・ビルボード」は、主演のフランシス・マクドーマンドがオスカーに輝くだけあって骨のある作品。娘を殺された母親が、なかなか犯人が捕まらないことに業を煮やして、道路沿いの大きな3枚の看板に警察を中傷するような看板を掲示する。いかにもアメリカの差別の残る南部地域を思わせる背景と、暴力的な描写。母親役はさすがに重厚な演技で、作品自体もあっぱれな内容でありました。
今日はこの辺で。