袴田事件再審請求棄却と高裁の保守主義

歴史的な米朝首脳会談が始まりました。先ほど午前10時に両首脳が対面し、今は会談中です。いずれも一般的な常識が通じないような方々。会談が成功し、朝鮮戦争終結朝鮮半島の完全なる非核化が進むことを祈りたいと思います。この件は再度結果を見てコメントしましょう。
昨日、残念ながら袴田事件の再審高裁判断が出て、地裁の再審判断を棄却。最高裁の判断を仰ぐことになりました。地裁の再審判断が出てから4年が経過していますが、その間高裁がやっていたことは何か?新聞情報では、地裁で採用されたDNA鑑定が信頼に値せず棄却とのこと。いくら再審請求とはいっても、高裁で4年も何を審議していたのか。報道によればDNA鑑定の信頼性を調査していたようなのですが、そもそも本人否認事件で、唯一の証拠といわれる味噌蔵に隠されていた5点の着衣にねつ造が疑われる中で、高裁はただ単にDNA鑑定手法が気に食わないという理由で棄却したのです。
テレビドラマの「刑事専門弁護士」は、警察・検察・裁判所のトライアングルが先人の判断を覆すことに大きなプレッシャーがあることを描き、現在日本の司法制度をうまく描いているのに関心したのですが、まさにこの三者が固い結束を守り、冤罪を作っても平気でいられる体質が日本の司法に蔓延していることをうかがわせます。
東京高裁の今回の棄却はまたも大きな司法の汚点となるでしょう。
今日はこの辺で。