映画「空飛ぶタイヤ」

6月16日(金)、新宿HOHOにて池井戸潤作品の映画「空飛ぶタイヤ」鑑賞。池井戸作品は勧善懲悪タイプのわかりやすいストーリーであり、映画やドラマに引っ張りだこ。この作品もすでにNHKが中村トオル主演でドラマ化して、私も小説・ドラマとも読んで観てもいるんですが、2時間の映画でどのように作られているのか、興味深く鑑賞。やはり原作が分かりやすく、抽象企業の社長が苦しみながらも大企業の隠ぺいを暴きだし、大企業の悪代官のような役員が最後は切って取られる痛快さは見ていて痛快ではありました。
今回のヒーローである社長役は長瀬智也で、熱血漢で社員思いの社長を好演。対して悪代官役の岸部一徳は、久しぶりの悪訳を演じてこれもまた好演。
ポスターでは、長瀬を中心に、助演筆頭がディーン・フジオカはわかりますが、高橋一生だチョイ役ながら3番手は少々疑問。これも勢いのある役者を立てる意図が見え見え。
この原作は三菱自動車リコール隠しという不祥事をベースにしているのは明らかですが、こうした事件を小説にしてエンタテイメントにする池井戸潤の発想にも改めて感服しました。
なお、ドラマはトータルで7~8時間あった気がしますが、2時間の凝縮版で十分小説の良さを語っていました。
今日はこの辺で。