映画「メッセージ」

アメリカのSF映画「メッセージ」を新宿東宝シネマにて鑑賞。
見ごたえのあるSF映画を久しぶりに見たような、充実した気分を味わう。
全世界、否地球の12カ所に宇宙からの異物体が突然現れ、世界中が大混乱になる。異星人とのコミュニケーションをとるために、アメリカでは言語学者や物理学者が呼ばれ、何とか地球に来た目的を探ろうとする。映画の舞台はアメリカ、モンタナ州だが、地球12カ所には中国、ロシア、日本、イギリスなどが含まれ、ベネズエラでは暴動騒ぎや、アメリカでもカルト集団の集団自殺が発生し、これを鎮めるためには武力で戦う選択肢しかなくなるような気配が漂う。
この映画では、アメリカの学者はこれを必死に止めようとするが、中国はついに戦闘命令を決断。
面白いのは、今の世界の勢力を象徴した力関係を描いていること。かつてであればロシアが第二の主役国になるのでしょうが、この映画では中国が準主役国。日本の北海道にも異性物体が到達しているにもかかわらず、その場所の北海道という名称が出てくるのみ。
アメリカの女性言語学者が映画の主役で、エイミー・アダムスが演じていますが、素晴らしい演技で、過去の娘との回想、そして未来を予測できる能力があるような場面が出てくるのは何となく唐突ですが、これもSFの許される場面か。
宇宙人とのやり取りが何ら喜劇調にならずに、真剣みを帯びた場面になっており、一見の価値のあるSF映画でありました。
今日はこの辺で。