映画「ディア・ハンター」、「ペパーミント・キャンディー」

先週末は40年前の映画「ディア・ハンター」と20年前の映画「ペパーミント・キャンディー」を鑑賞。
ディア・ハンター」は、マイケル・チミノ監督の代表作にして、アカデミー作品賞、監督賞に輝いた渾身の一作。私が見るのは何年ぶりか?忘れましたが、ロシアン・ルーレットの迫真場面だけは鮮烈な記憶があります。再見してみての感想ですが、3時間の上映時間は長いこと、前段の結婚式の大田和議の場面がやたらと饒舌で長いことです。特に後者ですが、この映画にあんな前段の部分が必要だったのかは疑問に感じます。戦場との違いを鮮明にし、戦場がいかに地獄かを象徴的に描くためにわざわざ長い平和な場面を盛り込んだのかもしれませんが、半分の時間で済んだのではないでしょうか。
やはりロシアンルーレットの場面は圧巻で、死ぬか生きるかの世以上の中での、まさに死を賭けた狂気の人間模様と、ベトナム人を軽視していたありさまが浮かび上がります。この映画が反戦映画なのか田舎には議論の余地がありますが、ラストシーンのアメリカを賛美する歌をみんなで歌うところは、皮肉に感じました。
韓国映画の「ペパーミント・キャンディー」は、「オアシス」で絶賛されたイ・チャンドン監督の作品。
「オアシス」は確かにすごい映画だと思いましたが、その前にとったこの作品は、私には向かない作品でした。
一人の男が、狂気に走る姿を、現在から過去にさかのぼりことによって、その過程を追った作品。主演は「オアシス」と同じくソル・ギョングで、その目つきの怖さから狂気を十分に感じさせる演技。イ・チャンドン監督は何を訴えようとしたのか?私には理解できませんでした。
今日はこの辺で。