重松清「希望の地図」、映画「お嬢さん」

最近読書が全く進まない。通勤中はスマホで週刊誌を読み、帰宅後はパソコンで国会中継や動画を見たりが身についてしまい、読書をする気が起こらず、たまに読み始めても頭に入らない状況。
久しぶりに読んだのが重松清の「希望の地図」。これは小説の形をとっているものの実はノンフィクション。度から読めたのかもしれない。
学校でいじめにあい、不登校になった少年が、ジャーナリストとともに震災地の東北に赴き、希望を捨てずに頑張っている人を取材して、次第に目覚めていく姿を追う。重松が実際に震災後に取材して書いたと思われますが、少年の心模様を描くようなドラマチックな展開はなく、被災地の人たちの姿を淡々と描いたもので、あえて少年を登場させる意味があったのかが疑問に残りました。それでも、やはり重松の万能性は発揮されていると思われる一篇。
韓国映画「お嬢さん」は、最後は男たちをだます女のしたたかさを描いた不思議な作品。
詐欺師の一味として日本人の令嬢の家に入り込んだ女と、令嬢、すなわちお嬢さんは、レズの関係に。詐欺の女は、詐欺師と令嬢の結婚を画策するために入り込んだのであるが、紆余曲折の末には、男が騙されていたというラストになるのですが、映画自体はエロチックな場面も多く、なかなか面白い作品。詐欺師の男を演じるハ・ジョンウは、たまたま先週韓国文化院で観た韓国映画「テロ.ライブ」の主演をしていた役者さん。喜劇的な役をうまく演じるユーモアあふれる役者さんでした。お嬢さん役の女優さんは松嶋菜々子風の美人で、魅力的でありました。
今日はこの辺で。