翔田寛「真犯人」

最近、読書量が減っており、焦っている次第。どの作品もとっつきが悪く、頭に入らないのが原因。余も安い本を選んでいるのですが、頭の老化が相当進んでいる模様。
翔田寛「真犯人」は読みやすく何とか読了できました。
昭和49年におきた5歳児の誘拐殺人事件と、平成26年におきた老人殺人事件が結びついて、あっと驚く真犯人が現れる、ではなく、解き明かされるというお話。
5歳児誘拐事件は、身代金の要求はあったものの、犯人が身代金受け取りに現れる気配なく、幼児は死体で発見される。14年後に、時効まで1年と迫ったのを機に特別捜査本部が置かれ、7名の精鋭が14年前の事件を掘り起こすのですが、幼児の祖母の自殺という意外な事件があり、あっさり特捜班は解散。そして更に25年以上たった時にその誘拐事件関係者、幼児の父親が殺されるという事件が発生し、ようやく40年前の誘拐事件の真相がありらかになるという壮大な時を追った小説。そんなことで誰が犯人だったのかをハラハラドキドキで読み進めるのですが、結末は意外なものに。
私としてはちょっと物足りない結末でしたが、小説自体は楽しめました。
今日はこの辺で。