映画「おみおくりの作法」「イマジン」

ギンレイホールにて、映画二題鑑賞。
おみおくりの作法」は、ロンドンのある地域で、身寄りが分からずに亡くなった人の身辺整理とお葬式を行っている民生係の役人のお話。主人公はできる限り親族や知人を捜してお葬式に出てもらうことをモットーに、手間暇かけて仕事をしているが、上司からは無駄のかけすぎで解雇を命ぜられる。役人を簡単に解雇できるのかは疑問ですが、主人公は誇りを持って仕事をしてきただけにショック。最後の死人の親族、友人、知人を捜し、立派なお葬式をあげようと奮闘し、それは成功するのだが、哀しい結末が・・・・・。
日本の「おくりびと」に似た主題で興味をそそられるものの、いかにも地味な映画。主人公の役者さんは、最初は50代後半に見えるほどに老けて見えるのですが、実は44歳で、だんだん若く見えてくるのは不思議。
日本でも無縁仏が増えていますが、どこの国でも事情は一緒なのかと思いました。
ドラマがあまりにも淡々と流れ、盛り上がるような展開もなく、途中居眠りをしたしまったのですが、考えさせられる映画でありました。
「イマジン」は、ポルトガルリスボンの目の不自由な子供の病院兼学校に、若いイギリス人の教師が赴任してくるところから話が始まります。彼は、盲人でも杖をつくのではなく、耳や鼻で音や匂いを嗅ぎ分けて歩くことができ、それを生徒たちに教え込ませようとします。しかし、その危険性が疑問視され、最後には解雇をされてしまいます。その間の生徒たちや美しい女性との恋愛も描き、印象に残る作品になりました。主人公の青年の哀し気な表情が何とも言えず哀感があり、恋人との別れの場面は胸を突かれました。
今日はこの辺で。