映画「ある海辺の詩人」

映画「ある海辺の詩人」鑑賞。ギンレイホールは年間パスポート発行の愛すべき映画館。ほとんどの人がパスポートで入館していますが、これで儲かるのか?確かに他の映画館に比べて観客は多いのですが。
今週からの上映は表題作と、既に武蔵野館で見た「愛、アムール」。「愛、アムール」は優れた作品ですが、今日はパスして表題作のみ。
イタリアの港町に中国から働きに来た女と、旧ユーゴスラビアから20年以上前に来て漁師をしている初老の男。心を通じ合ったふたりを描写した何気ない作品。しかし、何となく詩を思わせる、なにか余韻を残す作品です。中国の発展とともに、海外での存在感を増す中国人と、それを警戒するイタリアの小さな町の小さな社会。どうしてこの中国女性がイタリアに来たのかの説明までしていないのですが、何か事情があり、子供と分かれている境遇。そんな寂しさをうまく表現している女優さんでした。
今日はこの辺で。