大学の公開講座「力と平和」

この秋は、少し勉学に励もうと思い、ネットで大学の公開講座を探しました。どこの大学も社会人向けに多くの講座を開設していますが、土日、又は午後6時以降となると限られます。そんな中、無料又は1口座1,000円程度でもいくつか見つかりました。
その中で最も私にあった口座が拓殖大学の国際問題講座。早速10月13日から早速受講。
13日は有料口座1件と無料講座1件。いずれも日中関係の講座。
尖閣問題で揺れる日中関係ということで、たくさんの社会人が参加していました。(勿論既に退職されたような高齢者がほとんどですが)
先ず聴講したのが拓殖大学佐瀬昌盛教授による「力と平和」と題する講義。
拓殖大学というと、現在の森本防衛大臣が教授を務めていた大学であり、佐瀬教授も防衛については強硬論者。すなわち、力=軍事力がなければ抑止にならないとの立場。軍事力を前提として対話が存在するという論理です。
佐瀬教授の論理で、納得したところもありました。すなわち、軍事力については、国連憲章もその行使を認めていることであり、日本人が誤解している部分がある。憲章で国連軍を謳っているが、国連軍が組織されるまでは、自国軍隊が自衛するのは当たり前。もともと国連軍自体が幻想であり、今まではアメリカ軍がその役割を担ってきたのであるが、尖閣についてはアメリカが守ってくれるかは甚だ疑問な状況。
この点については、サッチャーの映画を見ていて「なるほど」と感じました。彼女の在職中にフォークランド紛争が発生し、イギリス領フォークランド島がアルゼンチンに侵略されたとき、サッチャーは毅然として軍隊を送り、勝利を収めました。これを契機にサッチャーは首相として不動の位置を占め、イギリスの景気もどんどん良くなるのですが、このとき弱気になっていたらイギリスはどうなっていたか?想像に難くないかもしれません。
ただし、相手がアルゼンチンだったから、もあります。今の日本で、相手が中国であり、本気で戦ったらどうなるか?
やっぱり私は「あくまで話し合い」であり、バックの軍事力はそんなに大きな問題ではないのでは、と思ってしまうのですが、どうでしょうか。
今日はこの辺で