映画「娘は戦場で生まれた」「ビッグ・リトル・ファーム」

95日(土)ギンレイホールにてドキュメンタリー映画二題、「娘は戦場で生まれた」「ビッグ・リトル・ファーム」を鑑賞。

「娘は戦場で生まれた」は、シリア内戦の中、アレッポでアサド政府軍を支援するロシア軍の攻撃を受けながらも、ジャーナリストとして記録を取り続ける女性、被災者を必死に助け続ける夫の医師を中心に、悲惨な状況を描きだします。女性はこの中で娘を生んだことから映画の標題になりましたが、夫婦二人の姿に感銘を受ける。

アレッポの町は、当初反政府軍が占領するが、ロシアの支援を受けた政府軍が巻き返し、町は壊滅状態に陥る。その状況が正に臨場感たっぷりに描かれる。死体の山、負傷者の血だらけの姿、次第に追い詰められていく居残った住民たち。特に印象的だったのが、被災した妊婦が帝王切開で子供を産む場面。子供は仮死状態のまま生まれるが、必死の治療で息を吹き返す場面は感動的でもある。

国連の連絡を受けて、住民は避難することができたのがせめてもの救い。

シリア関係の映画はいくつかありますが、この映画は出色の出来であり、感動作でありました。

「ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方」は、アメリカ カリフォルニアの広大な大地を理想的な農園に生まれ変わらせた夫婦の物語。

夫婦はクラウドファウンディングで資金を集め、自然農園を荒れ地に求める。自然のSDGS的な発想で、自然の力を信じ、動植物多様性を重視した指導者の下、すべての自然を受け入れていくという発想に立ち、理想的な農園を作り上げる。勿論その過程には、コヨーテによる鶏の損害や害虫の夜植物損害もあるが、結局は自然は調和していくという哲学的な思想を彼らは身をもって認識していくことになる。

このドキュメンタリー映画も、自然災害が多発する日本列島への警鐘という意味で、価値ある映画のように鑑賞しました。

今日はこの辺で。