映画「キツツキと雨」、「種まく旅人」

7日土曜日は三軒茶屋で映画二題鑑賞。
キツツキと雨」は役所広司小栗旬という当代の人気俳優ダブル主演ながら地味な作品。岐阜県の山奥できこりとして働く役所、その山奥の田舎に映画を撮りに来た監督の小栗。ひょんなことからエキストラとして出演することになったきこりと映画監督のふれあいを通じて、特に若い映画監督が成長する姿を中心に描かれます。最後は村中の人がエキストラとして映画に参加するほのぼの作品ですが、もう一つインパクトがないのは何故か?小栗の若い映画監督が何故25歳で監督をしているのか?ちょっと非現実的な設定と、撮ろうとしている映画が何ともおかしな作品。もう少し現実的なストーリーはなかったのか?
その中で救いは、山崎努の出てくる場面。やはり貫禄というか、大物感があり、かつ笑わせてくれます。すごい存在感でした。勿論役所広司の演技もいいのですが、代表作にはならないでしょう。
「種まく旅人」は、農林水産省大分県臼杵市を宣伝するような映画?と思わせるような作品。
農水省のキャリアながら、かつての失敗?で、農民の立場に立った農政を行うために現場を渡り歩く役人。その役人を陣内孝則が演じます。大分県臼杵市の農政局長に赴任し、そこでかつて世話になったお茶農家を助ける設定。有機栽培のお茶を育てる農家を支援し、最後はハッピーエンド。数年前役人の織田裕二柴崎コウがつとめる弱小スーパーを助ける「県庁の星」という映画がありましたが、それを農家に置き換えたような作品。柴崎コウの替わりは今回田中麗奈。全く構成は同じでした。その分、若干安っぽさを感じた作品でした。
今日はこの辺で。