映画「キネマの神様」

本日9月20日ギンレイホールにて山田洋次監督作品で、松竹100周年記念映画「キネマの神様」鑑賞。沢田研二菅田将暉のW主演ですが、本来は沢田研二ではなく志村けんがダメおやじ役をやる予定だった映画。残念ながら志村けんは新型コロナ感染で亡くなってしまったため、沢田研二がピンチヒッターとなった映画でもある。コロナ禍のために完成が大幅に遅れた作品でもありますが、山田洋次が老骨に鞭打って?渾身の心を込めた作品でもあります。

かつて助監督の経験があり、最後はオリジナルの脚本で監督にもなったゴウさんが、監督の重圧に耐えきれず映画から足を洗い、その後は相思相愛であった淑子さんや娘さんに、博打と借金で散々迷惑をかけてきたダメ男となってしまっているが、物語は彼が映画に情熱を持っていたかつての若いころとのダブルストーリーで構成され、沢田研二がダメおやじ、菅田将暉が助監督や監督時代の恋愛を含め、輝いていたころを演じている。原作は原田マハさんの同名作ですが、確かかつて読んだ気がします。原田さんの小説では、確かギンレイホールをモデルにした映画館が出てきた気がしたのですが?

映画で映画の世界を描くというストーリーは数多くありますが、ニュー・シネマ・パラダイスが最高傑作と言われますが、どうしても映画の良さを浮き上がらせる作品が多い。映画にはそんな不思議な魅力がたくさんあるのでしょう。だから、松竹100周年記念まで映画は存続し続けているのでしょう。

志村けんさんの破天荒なダメ男ぶりは見られず、沢田研二の無理やりダメ男ぶりを演じているような不自然さはありますが、映画の良さと恋愛をうまく絡めた作品になっていました。

今日はこの辺で。