映画「ひつじ村の兄弟」「ブリッジ・オブ・スパイ」

本日は先ず武蔵野館で「ひつじ村の兄弟」鑑賞。舞台は氷の国アイスランドの牧羊農家中心の農村地帯。牧羊を営む初老の兄弟は40年間も口を聴いたことのないほどに仲が悪い間柄。そんな村で羊の病気が発生し、全頭殺処分しなければならないことに。兄は酒にお折れてしまい、病気を告発した弟をさらに恨む。弟は断腸の思いで自らの手で羊を殺処分するが、数頭を残してひそかに飼育する。このことが当局にばれて羊の脱出を兄に頼むのだが・・・・。激しい吹雪に山中で血のつながった兄弟の愛情が描かれることに。カンヌ映画祭で「ある視点」部門でグランプリを取った作品のことだけあって、不思議な魅力を持った作品でした。
続いて新宿ピカデリーで話題作「ブリッジ・オブ・スパイ」鑑賞。スピルバーグ久々の監督作で、主演がトム・ハンクスとあらば、見ごたえのある作品に仕上がるはず。確かにその通り。
冷戦時代の1957年ごろ、実際にあった米ソのスパイ合戦と人質交換をテーマにした作品。トムハンクスは、民間人でありながらソ連と東独の要人と交換交渉をする弁護士。どこまでがフィクションなのかわかりませんが、テロップを見る限り、話題になった事件のようです。一番興味深かったのは、ベルリンの壁が作られている場面。東独は突然壁を作り出して、東西ベルリンの遮断を図ったのですが、その様子がリアルに描かれています。あんな感じで壁が作られ、約30年間存在したのかと思うと冷戦の歴史的事実を確認できます。
今日はこの辺で。