Netflixドラマ「新聞記者」

映画「新聞記者」は、加計学園疑惑を中心に描いた政治ドラマでしたが、Netflixドラマ「新聞記者」は、森友事件を徹底的に再現した迫真のドラマ。監督は同じ藤井道人で、映画ではかなり制約があったと言われますが、Netflixの製作作品ということで、何の遠慮もなく政権批判を辞さない内容となっていて、痛快でもある。役者人も映画以上に主役級をそろえ、主役の新聞記者役の米倉涼子は、彼女にしては抑えた演技が本人にとってはストレスがあったことが伺えますが、よくぞ出演してくれたものです。映画の松坂桃李に代わってドラマでは綾野剛が、役人の苦悩を悲壮な表情で演じ、映画と同じ内閣情報調査室長役の田中哲司は全く同じ冷たい表情ではまり役。赤木夫妻役は吉岡秀隆寺島しのぶで、その演技は秀逸。佐野史郎の役人役はまさにはまり役。

内容はまさに本物の森友事件をそのまま描き、これを見た当時の事件関係者は何を思うのか?是非とも感想を聞きたいところですが、名誉棄損で誰かが訴訟でも起こさない限り、誰も口を開かないでしょう。昨年12月に国家賠償訴訟が国の認諾で終了してしまったが、唯一残った当時の佐川理財局長の裁判がどんな展開を見せるのか?国賠訴訟の壁が非常に高い中、認諾したということは、誰かの故意・重過失があったことは明らか。この問題を闇に葬らないためにも、国は求償すべきなのだが。認諾以前に出来上がっていたドラマで、この部分を描けなかったのは残念でした。

それにしても、映画版「新聞記者」のレビューを見ると、ネトウヨと思われる輩の映画への中傷が多いこと多いこと。これも内閣情報調査局やDappiのような会社が意図的に投稿しているのか?

とにかく、Netflixドラマは、国内でNO.1~2の人気作品となっており、たくさんの人が見て、もう一度前政権の悪事を思い出してほしいものです。

今日はこの辺で。