楡周平「Cの福音」

楡周平「Cの福音」読了。出だしは、悪のヒーローの魅力が溢れる小説かと思いましたが、読み進むうちに、失望に変りました。
主人公の朝倉恭介は、父母を交通事故で失い天涯孤独に。ただし、両親の損害保険と、持ち前の頭脳と身体を磨き、あくのヒーローの道を歩む。しかし、彼は単なるコカインの密売人でしかありません。これでは、いくら頭が良くても魅力はなし。もっと魅力的な人間像が描けなかったのか?
楡周平の作品は初めてなので、他の作品を読んでみないと評価できません。
今日はこの辺で。