重松清「ステップ」読了・これでもか、これでもか、と言うほど書き続ける重松独自の家族の世界。今回は、１歳半の娘を残して母親が亡くなり、男で一つで小学校卒業まで娘を育てる物語。でも、母親は常に二人のそばにいて、見守っています。それに、やさしい祖父母にも恵まれ、娘は素直に、やさしく育っていきます。二人の周りにはやさしい人たちがいて、誰一人意地が悪かったりする人は出てきません。マンネリと言えばマンネリなんですが、それでも飽きずに読ませるのは重松の技。何度か目頭が熱くなる場面が出てきました。特に、再婚相手として何人か登場する女性たちが、みんな素敵な人たち。最後にナナさんとゴールインしますが、きっと幸せな家庭生活が送れるでしょう。
今日はこの辺で。
