真山仁「ハゲタカ」

真山仁の「ハゲタカ上下」、「ハゲタカ蕎絏次廚料苅敢?瀕察NHKのドラマと現在上映中の映画を観てからの小説。ドラマとはセッティングがかなり違いますが、ハゲタカ=鷲津の冴え渡る経営判断はお見事。
小説に出てくる企業はすべて架空ではありますが、これまたすべて実在の企業をモデルにしているところに臨場感があります。UTB銀行=UFJ銀行、鈴紡=鐘紡、シャイン=キャノンなどなど、現実の日本の経済界を連想させるストーリー展開は、身近な経済学書の趣がありました。
先月まで栃木の支店にいたので、足助=足利銀行の破綻や、ミカドホテル=金谷ホテルの経営危機も見字あに感じましたが、特にミカドホテルの松平貴子と鷲津のからみがもう少しあれば余計に小説自体が面白かったのではないかと感じました。それにしても、この小説は今後も続編が出るようなので、楽しみに待ちたいと思います。
今日はこの辺で。