ナチスのホロコースト

この週末、ナチスホロコーストに関わる演劇と映画を鑑賞。昨日土曜日は劇団民芸による「言葉」の観劇、今日日曜日は映画「愛を読む人」観賞。
「言葉」は、ホロコーストナチス幹部として現場で指揮し、戦後アルゼンチンに逃亡したアイヒマンを捕らえたイスラエル特殊工作員が、アイヒマンに対して言葉で自分の犯した罪を語らせようとする舞台劇。アイヒマンはアルゼンチンに逃亡し、別名でアルゼンチン国籍も取得していたところを、イスラエルに捕らえられ、工作員のピーターとのやり取りを中心に話が進み、最後は自分の意思で出国する書類にサインしますが、彼が主張したのは、やはり大きな流れの中での歯車としての立場でした。
映画「愛を読む人」は、前半の歳の離れた男女のSEX描写が刺激的で、どうなるかと思いましたが、女が突然いなくなり、8年後に法廷で再開するところから一気に物語に緊張感が出て、最後は涙が止まりませんでした。ケイト・ウィンスレットはこの作品でアカデミー主演女優賞を獲得しましたが、見事な演技でした。それにしても何故彼女は字を書けないことをそこまで隠したかったのか?単なるプライドのためなのか?
主人公ハンナは単なる若い女看守としての職務からホロコーストに加担してしまったのですが、それが無期懲役という判決。日本の「私は貝になりたい」を重ねてしまったのは、私だけでしょうか。
今日はこの辺で。