映画「レッド・ファミリー」

韓国映画「レッド・ファミリー」鑑賞。東京国際映画祭の観客賞を取ったことも売りの一つですが、そんなのは関係なく、今年観た映画のベストワンと言ってもいいほどに面白い映画でした。
ドイツ映画にはナチスホロコーストという永遠のテーマともいえる映画の題材がありますが、韓国にも北朝鮮との分断という大きなテーマがあり、これに関係した多くの作品が生まれていると思うのですが、「レッド・ファミリー」は中でも特筆すべき作品。
韓国で偽の家族を装う4名の工作員が、次第に隣の家族の自由な雰囲気に感化され、今の工作員という役割に疑問を抱くようになり、祖国の命令と祖国に残した家族の安否、そして自分自身の身の安全と自由への憧れなどが喜劇調に描かれますが、ラストはやはり厳しい現実が。
偽家族の女性の班長役女優の最初の冷たい美しさが次第に暖かな美しさに変化していく過程が鮮明に描かれ、印象的でした。
最近の数週間は韓国映画のすばらしさにただただ感心することばかり。ゴルフだけでなく、映画も韓国に圧倒されているような感じを受けてしまうのは私だけでしょうか?
今日はこの辺で。