重松清「かっぽん屋」

重松清の「かっぽん屋」読了。8つの短編集ですが、花粉症の症状悪化で、読んでいてもなかなか集中できませんでした。最初の「すいか」でどっきり。重松の真骨頂?のちょっとエッチな表現の連続。小学校6年生にはかなりきつい表現。ただし、いやらしい雰囲気はない、からっとしたお話。
この短編の中ではやっぱり「五月の聖バレンタイン」が珠玉の作品。勿論私の主観ですが。
17歳で死んだ姉の13回忌と、それに出席する家族と亡き姉の恋した人。しかし、その恋は一方通行でしかなかった。弟の気持ちはそこでついに爆発するのですが!
死んだ姉の姿がいつまでも家族の脳裏に残る現実が垣間見えるようでした。
今日はこの辺で。