コンプライアンス相談

今企業ではコンプライアンスが経営の重要要素としてクローズアップされ、どの企業もコンプライアンス相談窓口なるものを作って、ここの相談に対応しているようです。私の勤務する会社もご多分にもれず相談窓口があり、いろいろな相談が寄せられているようです。そんな中で一番困るのが、人間関係に関する相談ではないでしょうか。たまたま私の所属する部署で人間関係に悩む相談があり、私が相談窓口に呼ばれ調査を依頼されたことがあります。調査の条件は、相談者が名前を挙げている人に分からないように調査することです。すなわち、相談者の言い分が本当かどうかを、極めて少ない情報から探り出さなければならないということです。変に周りの人に聞いたりすると、勘ぐられる恐れがありますし、その周りの人が当事者と親密な関係にあれば、相談の事実が判明する恐れがあります。こうした制約の中で真実を調査することは、ある意味欠席裁判になって、相談者の相談得ともなりかねません。かといって調査しないわけにも行きません。全くもって難しい社会になったものです。
今回の事例は、ある意味人間の性格と好き嫌いに属する部分があったため、報告が難しくなりましたが、若い将来のある当事者に不利にならないような報告をしたつもりです。そして今後その青年を育てていかなければなりません。
今日はこの辺で。