逢坂剛「恩はあだで返せ」読了

久しぶりに逢坂剛作品を読みました。おなじみの斉木、梢田コンビが登場する「恩はあだで返せ」。逢坂は「カディスの赤い星」で直木賞を取った重鎮ですが、この斉木、梢田コンビの作品はいかにも軽い小説です。彼の得意とするスペインものに漂う重さが全く感じられない点で、若干物足りなさを感じます。シリーズ物で雑誌の連載を抱えているため、ネタ自身もイマイチの感があります。ちょっと軽い読み物を、という人にはいいでしょうが、あくまでお暇な人にお奨めです。
昨日アカデミー賞のことを書きましたが、今日はWOWWOWで表彰式の模様が再放送されています。さすがに本場の授賞式は風格というか、派手さというか、日本とは違います。作品自体はこれといった本命がなく、地味ではありますが、授賞式のエンタテイメント効果は抜群です。これがショービジネスの本場の真骨頂でしょう。これから続きを見るとしましょう。
今日はこの辺で。