アカデミー賞における日本語の壁

本場アメリカのアカデミー賞発表の日。残念ながら作品賞の「硫黄島からの手紙」と助演女優賞菊池凛子さんの受賞はありませんでした。いずれも日本語の作品と演技で、アメリカの映画関係者の賛同を得られなかったのでしょう。ただ、作品的には硫黄島がディパーデットを上回っていましたし、菊池凛子も存在感はあったことは事実でしょう。ラストサムライ渡辺謙が受賞を逃したように、どうしても日本語の壁が立ちはだかっているような気がします。
今回のアカデミー賞は、はっきり言って目立った作品が少なかったように思います。「ディパーデット」は、確かに面白くはありましたが、香港映画の焼き直しであり、オリジナリティーには欠けています。その他の主要な賞、監督賞や主演男・女優賞も地味な俳優が受賞しました。今年に限っては日本の映画の方が見ごたえのある作品が多かったように思います。
それにしても菊池凛子さんの存在感はかなり高まりました。日本ではほとんど無名だった女優ですが、一気に国際は女優の仲間入りを果たし、今後が大変楽しみです。是非日本映画にも出ていただきたい女優さんです。
今日はこの辺で。