奈良市職員逮捕

不正休職していた奈良市職員が入札妨害容疑で逮捕されました。正に遅きに失した別件逮捕のようなものですが、これだけ大きな不祥事に発展した以上、何らかの形で司直の手にゆだねざるを得なかったのでしょう。それにしても、今まで放置していた市長初め氏の幹部、直属上司などはどんな気持ちでいるのでしょうか。勿論懲戒処分や減給で責任は取っているのでしょうが、「今まで自分たちは何故こんな態度をとっていたのか」と言う不思議な感覚があるのではないでしょうか。悪いとは分かっていても、過去の慣例とか、あの人やあの人たちの言うことには逆らわないほうが良い、と言った暗黙の先入観が当たり前のように頭を支配していたのではないでしょうか。その呪縛から解放されたときに、初めて自分がおかしかったことを思い知ると言うパターンです。これはならだけの問題でもなく、また同和に関わる問題だけでもありません。私たちの身の回りにはそんなおかしな前例を踏襲していることがいくらでもあることを思い知るべきでしょう。
今日恩田陸の「Q&A」を読了しました。とある巨大スーパーで、原因不明のパニックが発生し、100名近くの死者が出たという事件について、Q&A形式で解き明かしていく?と言った形式の小説です。実際には解き明かしにはなっていないのですが、怪我をした人や遺族の人の話を聞くスタイルで何人かの証言やコメントが出てくるのですが、結局どうしてパニックが起こったのかを解明するのがこの小説の目的ではないことが途中で分かってきます。というより、何が目的の小説なのかも分からずじまいなのですが、何かの拍子にたくさんの死者を出すパニックが起こる可能性があることは何となく分かります。
今日はこの辺で。