白石一文「私という運命について」読了

ネットの恩田陸か誰かの本の書評を見ているうちに、白石一文という小説家の「一瞬の光」がすばらしいと言う文字を目にし、早速彼の小説を図書館で覗きました。「一瞬の光」はなかったのですが、他の3冊あったんですが、そのうちの「私という運命について」を借りて読んでみました。読み進むにつれ作中人物に引き込まれ、長編ではありましたが、1週間で読み終えました。
主人公の亜紀の出会う人々と自分の運命について、時系列的に語られ、不思議な魅力のある作品となっていました。白石一文は男性作家ですが、主人公亜紀と言う女性の気持ちを、作者がまるで女性であるかのごとく、機微に描写します。最近の男性作家は、女性心理を描くのがうまくなったなあと、つくづく感心した次第です。
亜紀はどちらかと言うとわがままタイプで、読み進むうちに男性がかわいそうにもなってきましたが、やがて亜紀もそんな男性たちの気持ちが分かってくるストーリー。
今日早速白石の別の作品を借りてきて読み始めました。
今日はこの辺で。