石炭から石油の時代

昨日は金曜映画の日。Yahooの映画レビューを見て「フラガール」が評判よさそうなので観てきました。そして、結果は見て正解。常磐ハワイアンセンターは行ったことはありませんが、子供の頃よく聞いた名前です。そのハワイアンセンターができる頃の話を、フラダンスのダンサーを育てるというストーリーを軸に楽しく、時には泣かせて見せてくれました。昭和40年頃、まだ常磐炭鉱があった時代。しかし、石油が石炭に取って代わる時代でもあり、炭鉱はリストラの真っ只中にいた時代です。日本の高度成長の中で取り残されていく炭鉱と炭鉱労働者たち。そして新しい娯楽産業に雇用を見出そうとする人たち。ここには新旧の入れ替わりの激しいドラマがあったはずです。それをフラダンサーという形で見せてくれた監督の発想の秀逸さが光りました。
私は主役の松雪泰子をもともと美人だとは思いませんでしたが、ドラマが進むうちに見る見るきれいに写ってきました。女優をきれいに見せるというのは監督の腕でしょうが、正に監督とストーリーによって女優が光り輝きました。フラダンサーもみんなきれいになりました。
昭和40年代を経て日本の炭鉱はほとんど姿を消し、石油に取って代わられました。山の男たちは炭鉱を求めて最後の北海道や九州に散っていきました。それでも最後は石油に勝てずに日本から石炭産業が消えてなくなりました。そんな時代を垣間見た映画でもありました。
今日はこの辺で。