知事の権力と腐敗

福島県知事が弟の談合容疑逮捕を受け、知事の辞任を発表した。佐藤知事の在任期間は18年。18年といえば人生の約4分の1であり、あまりにも長い在任期間である。知事には残念ながら多選の任期がなく、本人が立候補の意思があり、当選すれば何年でも務めることができる。はっきり言って5期20年も知事をやれば、誰でも公私の区別がなくなってもおかしくない。数年前には埼玉県の土屋知事が娘の疑惑で辞職に追い込まれたことがありました。大体土屋知事は参議院議長まで勤め上げた人物。そんな人が県知事に立候補するだけでも、当時すでの大きな批判がありましたが、案の定、真に惨めな辞職騒動でした。「選挙で勝ってやっているのだから」といった自己欺瞞が何らかの形で出るのでしょう。
一般の公務員や民間の銀行員でも、幹部は通常は2~3年で転勤になります。なぜなら、長期滞留はどうしても腐れ縁を呼ぶからです。にもかかわらずトップが長期滞留することは何故か許されてきました。トップは常に清廉潔白な行いをすることが求められることの証左ですが、例外は必ずあるのです。
岐阜県の裏金問題はこれから司直の手が入ります。梶原前知事と森本前副知事の責任が当然浮かび上がってきますが、森本前知事の参議院議員辞職問題は何故か出てきません。臨時国会が始まりましたが、国会でも是非追及してほしい問題です。
今日はこの辺で。