家庭について

最近目立つ親子間での殺傷事件。秋田の小学生連続殺人、奈良の放火事件、今回の稚内の母親殺人事件などなど。報道によれば、いずれも父子家庭、母子家庭、親の再婚家庭など、複雑な家庭環境が浮かび上がっています。偏見を恐れずに言えば、こういった家庭環境に何らかの事情があるケースが多いように感じます。犯罪統計を調べたわけではありませんが、おそらく実際にもそういった家庭での事件が多いでしょう。勿論、親の離婚や再婚にもめげず、頑張っている子供たちが大半ではありますが、子供としては、親の喧嘩や暴力行為には恐怖を感じ、不幸を思い浮かべるでしょう。親がこのまま言い争いをして離婚したら自分はどうなるんだろう、自分はどちらに引き取られるのだろう、自分は進学できるんだろうか、転校しなければならないのだろうか等々・・・・。大変な重荷を感じることでしょう。そんなはけ口として非行があり、暴力があるのです。勿論親もこのままではいけないからはっきり離婚するのが子供のためでもあると言う考えもあるでしょうが、親は何よりも子供の幸せを優先し、そのためにはどんなことも我慢しなければならないと、私は痛切に思います。
私も子供の頃、親が口汚く喧嘩をしていたのをよく聞きました。その度に心が萎縮し、何ともいえないやな気分を味わったものです。もし私の家庭も崩壊していたら、私は今頃どうなっていたか分かりません。それだけ家庭環境というのは、子供にとって大切なものであることを親は自覚しなければなりません。当然なことですが、それができない家庭が増えることが犯罪も増やす結果になることを自覚しなければなりません。
今日はこの辺で。