9.11の恐怖

金曜映画の日、今日は9.11アメリ同時多発テロをドキュメンタリー風に描いた「ユナイテッド93」を観賞。実話の持つ圧倒的な現実感と、多彩なカメラワーク、構成の巧みさで、すばらしい迫力を感じる映画に仕上がっていました。世界貿易センタービルへの旅客機衝突を絡めて、緊張感を盛り上げ、最後はフィクションであればハッピーエンドで終わるはずの場面もなし。しかし、ホワイトハウスへの直撃を避けた事実を淡々と描いたのでした。先週観た「Iam日本人」と比べるのもかわいそうですが、今日の映画は少々高い料金を払っても惜しくない内容でした。
9.11同時多発テロ以来世界の状況は一変しました。アメリカはテロの脅威と無法者国家を同一視し、イラク戦争を仕掛けました。これに対抗して国際テロ組織は、世界中でテロを繰り返しています。ロンドン、マドリード、バリ、そしてイギリスでの飛行機液体爆弾持込未遂事件も最近発覚しました。アルカイダの標的の一つには日本も含まれており、東京でいつテロが起こっても不思議ではない状況が今も続いています。
今日の映画を見て一つ懸念したのは、犯人のイスラム過激派のアラブ系の人4人がアラブ人を代表しているかのごとく思われることです。アラブ人、あるいはイスラム教徒排斥が身近に感じられてしまうのは私だけでしょうか?
今日はこの辺で。