危うい若者

15日の終戦記念日小泉首相靖国参拝を強行?しましたが、当日テレビで靖国参拝を批判していた加藤元幹事長の山形の実家が右翼の人間に放火され、全焼しました。全く許しがたい行為です。首相参拝後の世論調査が新聞社、テレビ局、通信社で実施されましたが、おおむね「良かった」と言う人が50%近くあったことには驚きました。私も当日靖国神社に息子と行きましたが、何となくお祭り気分の雰囲気が神社内にありました。境内の雰囲気がそのまま世論調査の結果に現れていたような感じがします。
私が一番危惧したのが、15日のNHKの「日本のこれから」と言う番組を見ていて、そこでの世論調査で、20~30代の若者の方が「首相参拝は良かった」と答えていたことです。昨年の衆議院選挙でも若者層が小泉自民党を支持していたように、靖国参拝問題でも若者に参拝支持があると言うことに危惧を感じます。私は小泉政権の全般については功が罪よりも大と考えますが、靖国参拝だけは納得がいかないところです。「中国、韓国に言われるから参拝してはいけない」は分かりますが、若者は日本が中国、韓国やアジア諸国に行った日本の行為についてどれだけ理解しているのか?それを理解して、なおかつ参拝は別物と考えるなら仕方がありませんが、少なくともそれだけは理解して判断してほしいものです。参拝賛成派の政治家なり歴史家は60年と言う年月は既に歴史問題としたがりますが、その歴史を軽視してきた日本ではそれは通用しないことも事実です。
今日、新宿の電気量販店で買い物があったため製品を見ていたら、突然若者が近くを通り、私が見ていた製品の陳列棚を蹴飛ばしました。すぐに店員が来て、その店員が釈明していましたが、その若者は文句をつらつら言って、その場を離れていきました。どんな事情にしろ、製品棚を思いっきり蹴飛ばす行為は正常な一般人がすることではありません。1ヶ月ほど前にもその店で買い物をしたとき、レジで若者がぞんざいに振舞っていたことがありました。「金を出して買う客」なら何でも許される、といった風潮なり、考えが若者に蔓延してきてはいないか?心配になりました。こうした若者はほんの一部であってほしいのですが、これが大きな集団になって靖国参拝も当然のごとく支持され、アジア諸国との関係も高圧的になることを心配してしまいます。若者よ、もっと歴史を学び、人の痛みを学んでくれ、私は痛切に感じます。
今日はこの辺で。