暗い闇

昨日は山口県の母子殺人事件の最高裁判決について書きましたが、今日また少年事件の犯人が逮捕されました。奈良県の高校生、16歳の少年の殺人・放火事件です。彼の両親はいずれも医師。いわゆる一般世間から見れば羨ましいほどの家庭です。本人も尊敬する父親のような医師になるべく、小さいときから塾に通い、県内の有名私立高校に進学し、目標に向かって勉強していたとのこと。殺そうとして放火し、逃走の後、京都で住居侵入から警察に通報され保護されたのこと。一般住宅に侵入し、ワールドカップサッカーをテレビで見ていたと証言しています。
彼の心の中にどんな葛藤があったのでしょうか。父親からは成績のことでかなり厳しく意見されていたといいます。であれば、父親がいるときに放火し、父親を狙ってもおかしくありません。それが、母親と自分の弟、妹を殺してしまったのです。弟、妹は7歳、5歳と、彼とは少し歳が離れています。ただ、もう16歳になれば幼い兄弟に嫉妬することも考えにくいと思います。彼と母親の間に何かがあったのか?この事件は謎が多く、今後の少年の証言に頼るしかありません。彼の心のなかに、とてつもなく暗い闇が存在しているのかもしれません。今後の捜査の進展を見守りましょう。
今日はこの辺で。