最高裁判決

山口県光市の母子強殺事件の最高裁判断が20日に出えました。私が予想したのとは違う判断、すなわち無期懲役を破棄し、高裁に差し戻しました。すなわち、最高裁は死刑を判断したわけで、少年犯罪としては永山則夫事件以来の死刑がもうすぐ確定する見通しとなりました。これはただただ殺された母子の夫であり父である本村洋さんの執念の賜物といっていいでしょう。彼がただ一つ言っていたのが、差し戻しでなく、最高裁の判決として死刑を下すべきだったということです。確かに最高裁が無期以上を判断したのであれば死刑しかなく、高裁はそれに逆らうことは事実上出来ないはずです。ならばはっきり死刑判決を下すべきなのですが、日本の裁判制度の仕組みなのでしょうか、差し戻しの手続きがとられるようです。これが慣例だとすれば悪しき慣例といわざるを得ません。
さて、18才3ヶ月の少年が強姦・殺人事件を起こして、強制の可能性があるのか?私には想像も出来ません。第一、18才3ヶ月の時、私は何をしていたでしょうか。高校3年の秋で、受験勉強していたことしか記憶がありません。その当時性的な興味や欲求があったかというと、残念ながらおくてな私にはそれもありませんでした。残念ながら、というよりも幸運にもと言ったほうがいいかもしれません。長野県の田舎の高校で、しかも今のようにインターネットが普及している時代とは違い、環境がもっとおおらかだったのでしょう。そんなうぶな私の18歳では、考えられない事件としか言いようがありません。
光市の事件では、被告が一審の前後に友達にあてた手紙で、死刑がありえないことを誇らしげに書いていたことが裁判の証拠としてありました。しかし、今回の最高裁の判断で、死刑がほぼ確実となったこと被告人がどれだけ死と向き合い苦しむのか。そして真に後悔と被害者や遺族に反省の心を抱くのか?これは本人にしかわからないことでしょう。
今日はこの辺で。