再びクレ・サラ問題

NHK19:30からのクローズアップ現代にて、金利制限法と出資法の問題について取り上げていました。その中で、現在金融庁の委員会で、でいわゆるグレーゾーン金利の撤廃について議論を重ねているとのこと。その議論は消費者、特に多重債務問題に取り組む側の代表と、サラ金業界側で意見が真っ二つに分かれているとの解説がありました。これを聞いて、「決まってるじゃないか」と叫びたくなりました。さなわち、サラ金側は高金利を維持したいし、消費者側は低いほうを支持するに決まっています。サラ金側の意見として、低い利息制限法に合わせると、審査が厳しくなり貸せないケースが増え、結果として闇金融に客が流れ、自体を一層深刻にするとの主張です。私からすれば「よく言うよ」です。闇金に流れる多くに人がサラ金から無審査に近い形で返済能力以上に借りて、かつ20%以上分まで余計に利息を払い、にっちもさっちも行かなくなって闇金に行くのです。サラ金は、何しろたくさんの人に貸してたくさん利息を取り、自己破産者などの貸し倒れ分をまかなうことしか経営手法がないのだから当然です。サラ金側の言い分を聞いていたら何にもなりません。委員会の結論が6月頃に出るとのことですが、間違っても両法の中間をとった利息に統一するなどと言った結論だけは出してほしくありません。ここはすっきり、利息制限法の上限に統一すべきです。
前回も書きましたが、こういった問題に何故政治家・政党が率先して取り組まないのか?全く疑問です。これからの格差社会、一層サラ金が栄えるような社会にだけはなってほしくありません。人間は本来弱いものです。本当に困ったら、サラ金闇金も金を貸してくれるところは神様、仏様に思えてしまうのかもしれません。でも、ただほど高いものはないと同じように、無審査ほど高くつくものはないのです。
今日はこの辺で。