映画「力道山」を観て

本日は女房と一緒に新宿で「力道山」観賞。まずはお彼岸ということで墓参り。私の墓ではありませんが、昨年7月に長らく一緒に暮らしたおば(母の妹)が眠る母方の祖先の墓です。場所が新宿と初台の中間の好立地にある一等地で、菩提寺名は正春寺。ふと私が死んだらどこの墓に入るのだろうと心配になりました。早いとこ墓でも用意しておいた方がいいかも!
さて、墓参りが済むと新宿まで歩きチケットショップで映画券ゲット。2人分で1,000円のお得。映画をよく見る人はみんな安いチケットを買っているのでしょうが、多くの人は正規に1,800円出して観ています。みんなに教えてあげたい気持ちになりますが、営業妨害になるのでやめておきましょう。
本題の映画ですが、まずまずの出来、80点ぐらいでしょうか。力道山が朝鮮出身で、関脇まで昇進した相撲取りであることは知っていましたが、かなり粗暴な性格で、よく暴力沙汰のトラブルを起こしていたとは知りませんでした。映画でも相当暴力的な場面が出てきましたが、これは事実のようです。写真で観る温和な顔からは想像できないことでした。昨年の秀作「地と骨」も想像を絶する粗暴な朝鮮人の生き様を描いていましたが、これに相通じるところがある力道山の性格を知りました。この映画で主役のソギョンさんは約30キロ太って、かつ日本語も吹き替えなしで演じるまでに勉強したとのこと。たいした役者根性です。ただ、この映画で一番光っていたのは、力道山役でも中谷美紀でもなく、興行士の親分をやった藤竜也ではなかったでしょうか。彼は非常にいい味を出していました。小柄な体でありながら大変に大きく見える演技でした。
戦後の一時代の「日本」のヒーローとなった力道山。地と骨の主人公のアイデンティーはあくまで朝鮮にありました。はたして力道山のアイデンティーはどちらにあったのか。この映画では答えを教えてくれませんでした。
今日はこの辺で。