雪の休日

朝起きたら久しぶりの雪でした。そして、珍しく1日中降り続きました。とはいっても積雪は10cm弱。雪国の人からすれば「ちょっと舞った程度」の量でしかありません。それでも東京では大雪であり、平日だったら大混乱を起こしていたでしょう。豪雪に苦しまれている方々のご苦労がしみじみと分かる1日でした。
今日も天気であればウォーキングに出かけるはずでしたが、さすがに今日は1日中うちにいて、インターネットと読書三昧でした。
最近よく読んでいる作家に奥田英朗がいます。2年ほど前でしょうか、「空中ブランコ」で直木賞作家となった実力はですが、その「空中ブランコ」を手始めに、「最悪」、「邪魔」、「真夜中のマーチ」などの代表作を読みましたが、その読みやすさは抜群です。
昨日読み終わったのが「東京物語」です。これも読みやすいため、すいすい読めました。受験落ちこぼれ青年の役10年間の奮闘物語の感じですが、主人公が私と大体同年代なので、共感を覚えました。私がそこそこの大企業に入ってのほほんと会社生活を過ごしていた間に、この主人公は小さな企画会社で頭角を現し、独立してバブルの絶頂期を迎えるところで終わります。最後の1989年の物語ははまさに日本経済の絶頂期、億の金が右から左に動く話など、当時の世相が伺えます。私なんかはバブルの恩恵を全く受けた感覚がありませんが、広告の企画やコピーライターなどの職種は華やかだったのでしょう。
この東京物語の続編がぜひ読みたいと思います。主人公はバブル崩壊後どうなったのか?大変興味のあるところです。
それでは今日はこの辺で。