山陰旅行記

2021.10.22(金)~23(土)、一泊二日の山陰島根旅行に行ってきました。本州で未だ一度も行ったことがなかった唯一の県が島根県。妻に出雲大社へについて問いかけると、すぐに行きたいとの反応があり、早割の航空券と旅行会社のクーポンを利用できる宿泊先を探して計画を立てたのは2カ月ほど前。緊急事態宣言で県をまたぐ旅行の自粛が叫ばれていた時期ですが、ワクチン接種も終わっていたので早めに計画を立てた次第。

今までは大人の休日倶楽部パスなど、鉄道旅行が中心でしたが、山陰となると鉄道では何とも不便で、鉄道運賃も馬鹿にならず、航空運賃を探しと意外に安く購入できることが分かり、すぐに手配。出雲空港米子空港がありますが、今回は出雲大社参拝が中心となるため出雲空港着・発の日航便を予約。さすがに緊急事態宣言も解除となり、羽田発便はかなり席が埋まっていました。10:25発で約一時間のフライト。やはり遠隔地は航空便が便利であることを認識し、次回以降の西日本への旅行は航空便に決まり。

出雲空港は、別名出雲縁結び空港と言われ、出雲大社が縁結びの神様が由来とのこと。空港からは地元の一畑交通のバスで出雲大社へ直行。金曜日のウィークデーでしたが、バス乗客も多く、更には出雲大社参拝客もたくさんいて、アフターコロナを感じる出雲大社。お天気も良く、出雲の神様のご利益を頂戴すべく二礼4拍一礼の独特の参拝を境内の何か所かのお社で行い、大社参拝終了。時間の関係で浜には行かずじまいでした。

参拝後、名物の割子そばを食べるために、名物店を数か所物色しましたが、何処も行列で時間がかかりそうな雰囲気。仕方なく行列のないお店で食べましたが、美味しくいただけました。

次の目的地である玉造温泉には一畑電鉄とJR山陰本線を乗り継いで玉造温泉駅着。当日の宿泊旅館「皆美」の送迎車にて旅館に着きました。日本有数の歴史ある温泉地ということで、大きな旅館が軒を連ねる中、その中でも大型旅館の皆美さんは、旅行会社のレビューでも高得点だけあって、そのおもてなしは徹底しています。コロナ対策はもちろんのことですが、普段の教育が行き届いていることがすぐにわかる雰囲気。隣に星野リゾート「界」があり、余計にサービスには力を入れているのではないかとも思われます。星野リゾートが典型ですが、若い人がたくさんいる旅館は、大体がサービス面で好印象があります。皆美さんにも若いホテルマン・ウーマンが多く、活気がありました。

部屋もお風呂も掃除が行き届いており、清潔感満点。特に食事の給仕は若い女性が担当してくれましたが、20歳の初々しさと心のこもったおもてなしには十分に満足。

翌日の朝食はバイキングでしたが、料理に品数はあふれんばかりに多く、質も手作り感があり最高。お腹が許せばデザートのケーキまで食べたかったのですが、満腹のお腹では我慢せざるを得ませんでした。

二日目の目的地は安来節で有名な安来市にある足立美術館。一代で財を成した島根県出身の足立全康氏が、極限までこだわった見事な庭園を有する美術館で、横山大観の作品を中心に、主に日本画家の作品を常設展示し、島根観光の一大スポットになっています。私は恥ずかしながら、妻に教えてもらうまで知らず、最初は予定になかったのですが、計画を作り直して2日目の最初の工程に入れました。私の感想としては、絵画や北王路魯山人の陶器など、美術品には造詣がなく、あまり感動はないのですが、やはり庭園の素晴らしさは本物。2,300円の入館料は安いぐらい。しかも安来駅から無料のシャトルバスも運行してそれに乗車してきたのを考えれば、得した気分にもなりました。管内の喫茶で食べた白玉のあんみつも上品で美味でありました。

美術館からシャトルバスで安来駅、安来から松江に向かい、松江城を目指しました。タクシーで城門まで行った時点では天守閣は見えず、階段を上っていくつかの門を過ぎてやっと店主が見える松江城松本城はあまり城址公園的に林や森がなく、どこからでも天守が見えるのですが、松江城は若干山城風。場内は松本城と同じような雰囲気でしたが、非常に立派なお城。1611年完成の貴重なお城が、明治維新の時に廃城令があり、解体する話が持ち上がったようですが、地元有志の方たちが保存運動を展開。今の見事な天守が残り、貴重な日本の国宝となっています。ちなみに現存の国宝は、松江城の他、犬山城松本城彦根城、姫路城の五つのみ。街にお城があるのとないのとでは、その町の風格と観光資源としての価値は月とスッポン。よくぞ残してくれましたと言いたい。

松江城の周りにはお濠が縦横にあり、船での観光ができるようになっていて、早速乗船してお城周りを巡ることに。松江のシンボルにはもう一つ、宍道湖がありますが、宍道湖とつながったお濠なのか川なのか判別不能な水路を約50分間。ほとんど人が入らない森が松江城公園の中には存在しているかと思えば、水路内側には立派な県庁もあり、かつてのおソロの領域の広さが分かります。江戸幕府開府後間もない1638年以降、松平直政26万6千石な入府以来、一貫して松平家が君臨した珍しいお城でもあり、宍道湖でとれる魚介や出雲平野の米が豊かさをもたらしていたことが想像されました。

以上で今回の島根観光は終了。松江しんじ湖温泉駅始発の空港直行バスに乗車して、出雲空港着。19:25発羽田行きで帰途につきました。

今日はこの辺で。