映画「ザ・シークレットマン」

8月25日(土)、ギンレイホールにてアメリカ映画「ザ・シークレットマン」鑑賞。
時の大統領ニクソンを追いやったウォーターゲート事件の情報をマスコミに提供していたFBI副長官をニーアム・リーソンが演じ、当時の状況を克明に描く。ワシントン・ポストペンタゴンペーパー事件でも主役となった新聞社ですが、この歴史的事件でも、最大の役割を果たした新聞社。ただし、情報源を漏らすことはできずに、長い間告発者が誰なのかわからなかったのですが、2000年代になって、FBI副長官だったマーク・フェルトが自ら名乗ったことから、明るみになりました。もっとも政権はすでに彼が情報を流していることは知っていたようなのですが、それを根拠に彼を辞めさせることもできずにいたのが実情のようです。
これだけの大事件で、どのように描かれるのかと思いましたが、原題が「マーク・フェルト」であるように、フーバー長官死後に長官になれなかった彼の怨恨のようなものがあり、単純に正義感だけではなかったような描き方。真実はどうだったのかは、結局誰も聞けなかったようです。
ニーアム・リーソンは、いかにも苦しい立場を表現するのにはぴったりの役者さん。見ているだけで苦しさが伝わってきましたが、作品自体はドラマチック性があまりなかった印象でした。
彼の妻役をダイアン・レインが演じていましたが、いくつになってもその美貌は昔のまま。1965年生まれなのでまだ53歳。今時53歳はまだ若いうちではありますが。
今日はこの辺で。