池井戸潤「七つの会議」

池井戸潤原作の「七つの会議」読了。前にNHKがドラマ化して観たのは覚えていましたが、小説は初めて。相変わらず読みやすく、読んでいて全く飽きさせず、すぐに続きが読みたくなるところはさすが。痛快であるはあるが、この小説では完全な主役は出てきません。
コスト削減のために不正を働き、それが表面化した時の企業の対応、隠ぺいか公表か?今のコンプライアンスのうるさい社会状況では隠ぺいは難しい?いやそうでもないでしょう。経営者は会社存立の危機に直面したとき、何とかこれを表面化しないようにしたいと思うのが本音なところ。この小説でも不祥事を起こした子会社の社長、そして親会社の社長も、いずれも隠蔽することにしますが、最も怖い内部告発が?
企業の不祥事は、ほとんどが内部告発から発覚と言われますが、所詮は隠ぺいしにくい世の中になってしまっていることは確か。
私の会社で何かあったらさてどうするか?
今日はこの辺で。