映画「将軍様、あなたのために映画を撮ります」

渋谷のユーロスペースにて、ドキュメンタリー映画将軍様、あなたのために映画を撮ります」鑑賞。
1978年に韓国から拉致された人気女優チェ・ウニの回想を中心に、元夫で映画監督のシン・サンオクと1983年に北朝鮮で再会し、ともに北朝鮮の映画製作に携わり、金正日に優遇されながらも、1986年に二人で一緒にオーストリアで亡命するまでの期間を中心に描く。
チェ・ウニは間違いなく拉致されたものの、シン・サンオクは北に亡命した疑惑が付きまとい、韓国に帰国後も映画を撮ることが許せなかったとのこと。
映像はあまり鮮明とは言えないような映画ですが、シン・サンオクが撮った映像を中心に、北のマスゲームや、金日成の葬儀の場面で市民が号泣する姿など、信じられないような光景が流されました。字幕では、号泣しない市民はすぐに拘束され姿を消したといったことも流されました。金日成死去以来20年が経過して、孫の金正恩の世の中になって、映画ではなく核開発にまい進する姿はさらに恐ろしい国になっている事実があります。
日本の拉致問題は一向に解決の道が開けませんが、拉致の一環を垣間見て、その闇を思わずにはいられません。
今日はこの辺で。