映画「サスペクト哀しき容疑者」、「柘榴坂の仇討」、「マダム・イン・ニューヨーク」

先週土曜日からお彼岸の休日にかけて映画3本鑑賞。どの映画も平均点を大きく上回る作品。
先ず土曜日は武蔵野館で韓国映画「サスペクト哀しき容疑者」。先日も韓国映画のサスペンス「監視人」を観て感心したのですが、韓国のサスペンスアクション映画はすでに日本以上の品質があるのではないかと思います。北朝鮮脱北者を主人公に、壮絶なカーアクションや憎々しげな警察官僚などが登場し、飽きさせない作品。主演のコン・ユという役者さんの鋼のような肉体も見事でした。
日曜日に見たのは日本映画の「柘榴坂の仇討」。浅田次郎の原作は「五治郎殿御始末」に収められた短編ということで、小説は読んだ気がしますが、遠い過去のことで記憶になし。
中井貴一扮する大老井伊直弼の、今でいうSP役が、水戸藩士などの浪士の襲撃に合い、主君の命を守れずに生き残ってしまったことから、長い歳月をかけて主君を手にかけた浪士を探し出し、仇討するよう命じられたものの、13年もの間一人も探すことができず、時代は廃藩置県後となってしまう。すでに徳川も彦根藩もないにもかかわらず、武士の魂を貫き通そうとする痛々しい姿を描きます。阿部寛扮する暗殺犯人も、生き残ったがために、身を隠しながら後悔の日々を送っています。そして最後の場面。ついに私の目から流れる涙を止めることができませんでした。久々に涙が出た作品でした。
23日のお彼岸の休日は、またまた武蔵野館でインド映画「マダム・イン・ニューヨーク」鑑賞。インドの上流階級の人はみんな英語が話せると思っていましたが、この映画は英語が話せない専業主婦の奮闘記。普段から家庭で英語が話せないことを夫や娘に馬鹿にされ引け目を感じていた主人公の主婦が、お姉さんが住むニューヨークに行き、英語の塾に通い、最後には普通にしゃべれるようになる話です。ミュージカルではありませんが、歌や踊りも出てきて楽しい限り。英語の塾ではフランス人料理人に愛の告白までされて、ひやひやドキドキも。韓国映画と言い、インド映画と言い、大変質の高い映画を鑑賞することができました。
今日はこの辺で。