箱根温泉と連城三紀彦「顔のない肖像画」

連休三日目。箱根湯本まで日帰り温泉の旅。小田原に近づくほど電車は混んできました。箱根湯本の駅も大変な混み様。さすがに連休真っ盛り。こんなときに人が出なければ商売も上がったりですが。
「湯の里おかだ」は駅からかなり歩きますが、日帰り温泉としてはいい施設。露天風呂には湯船が5つあり、広々としています。食事もそこそこの味です。お風呂を満喫し、その後のビールは最高。少し飲みすぎて広間で一眠り。二時から4時半まで寝込んでしまいました。
新宿から箱根湯本までの長い道のり、連城三紀彦「顔のない肖像画」を読みながらの旅。
表題作ほか、全7編の短編集。連城作品ならではの雰囲気が漂う作品集。どの作品も、推理調で、最後にどんでん返し的な要素があります。
気に入った作品は「ぼくを見つけて」と「顔のない肖像画」。
前者は誘拐をテーマとした推理もの。誘拐された方が、実は誘拐していたことの不思議。
後者は「戻り川心中」に似た芸術家的作品。絵のオークションが、実は売り手が買い手になっていたという話の妙。なかなか思いつかない発想で感心しました。
今日はこの辺で。