荻原浩「さよなら、そしてこんにちは」

荻原浩の短編集。表題作ほか6編収録。そこにあるのはちょっとした人間の機微とユーモア。私が気に入ったのは[ビューティフルライフ」と「長命寺のクリスマス」。
ビューティフルライフ」は、会社をリストラされた父親が農業をするため田舎に引っ越した話。何たって、奥さんが最高。底抜けに明るい感じで、どこでも暮らしていけそうな奥さん。こんな奥さんはどこを探してもいない!!!
長命寺のクリスマス」は坊さんが家族の要望にこたえてクリスマスをやろうという話。日本の仏教のよさですねー。坊さん家族がクリスマスツリーを飾り、ケーキを食べても何の違和感もない感じがします。
荻原が近いうちに直木賞を取ることを祈りましょう。
今日はこの辺で。