暗黒大陸の今

昨夜は金曜映画の日。話題の映画「ブラッド・ダイヤモンド」を鑑賞。
ここのところアフリカをテーマにした映画がかなり上映されています。私自身は「ホテルルワンダ」しか観ていませんが、それ以外にも話題作がいくつかあるようです。題名が思い出せない(最近とみに忘れっぽい)のですが、女性の割礼を描いた「母たちの村」、魚の映画を描いた「ダーウィンの悪夢」、ルワンダ内戦を描いた「ルワンダの涙」など。どれも興味深い映画のようです。
ブラッド・ダイヤモンド」は文字通りダイヤモンドのために血が流れる、それも戦争をも引き起こすほどの血が流れるお話。いわゆる欧米人と称する人間たちが宝飾品として買い求めるダイヤモンドの原産地で繰り広げられる骨肉の争奪戦。ダイヤがマネーを作り、マネーが武器に化けていくアフリカの構図が描かれます。長く「暗黒大陸」とされたアフリカは今急速に変化しています。それは、かつて欧米の代理戦争の様相を呈した紛争が、今では内戦となり、アフリカ人同士で血で血を洗う戦いが繰り広げています。そんなアフリカに欧米は今でもビジネスと称して関わり、内戦を助長しているのです。
映画自体は、レオナルド・ディカプリオがあまりにも格好良すぎるのですが、アフリカの紛争の実態はよく表現されています。結局多くの庶民が犠牲となり、百万人の規模の難民キャンプが作られ、不自由な生活を強いられているのです。おまけにHIVの蔓延もあります。こうしたアフリカに明るい未来はあるのか?
アフリカの現実を知る上でも、アフリカを題材にした映画の上映は今後も重要な情報発信源となると思います。
今日はこの辺で。