新年度

会社の新年というべき新年度が昨日から始まりました。といっても、正月とは違って休みもなく、何となく始まるのが新年度。それでも一昔前、特にバブル期は大量の新入社員が入社し、新人がどこの部署にも配属になったのでそれなりに新年度という季節感がありましたが、最近は新入社員が少なく、かつ私の部署に配属になることなどないものですから、新鮮味も感じられないのが現実です。就職氷河期は脱したものの、不況産業に近い我が業界、わが社では、なかなか経営的に新入社員を思い切って採用するのが難しいのが現実。本来であれば氷河期に優秀な人材をたくさん採用しておけば楽なんでしょうが。
史上最長の景気回復期とは言うものの、世間的には全くその好況感が実感されないのが今回の景気回復期。車や一部家電業界が潤っているようですが、それが全産業に及ばないのが現状。その景気のいい製造業にしても、大量の非正規雇用者の低賃金によって下支えされているのが実態です。これが果たして景気回復といえるのか?格差社会の拡大が叫ばれて久しい中、このまま放置すれば近い将来には極めて危険な社会構造が生まれかねないでしょう。そこで期待されるのがマスコミの力です。一次新聞紙上を賑わした「偽装請負」問題も、朝日新聞がかなりしつこく取り上げて、若干の是正の兆しも生まれました。特に日本経団連の前・現会長の会社が偽装請負をしていたということで、世間の注目を集めました。こうしたマスコミの力が現代社会では最も大きな力があります。かつてのような政治や労働組合にはそんな力がないのが現実なのです。どうかマスコミは自分の襟を正して、正義感をもって社会問題に取り組んでほしいものです。
今晩、関西テレビの「あるある・・・」番組捏造事件の検証番組が放映されますが、こんなお粗末なことをやっているのがマスコミではないことを、報道で示してほしいものです。
今日はこの辺で。