いじめの実態

中学2年生が続けて自殺し、いじめが再び大きな社会問題となっています。かつて中野区の中学でいじめによる自殺があったときも大きな社会問題になり、いじめ一掃に向けた取り組みがあったと記憶していますが、今回も学校の取り組みが問題になっています。
今日は岐阜県の女子生徒のケースを考えて見ましょう。
遺書にはバスケットボール部内での同級生4人からのいじめがあったことを匂わせる内容が書かれてありました。学校側は自殺した生徒の自宅に行き、いじめがあったことと、対応について最初は謝罪しています。何故かその場面がビデオテープに収まっているので、誰も否定はできません。ところが翌日は自殺に至るようないじめがあったことは認められない、と言うような見解を校長が発表しました。前日の謝罪との差がどこから来たのか?謎でありますが、考えられるのは名前を挙げられた4名の女性とからの事情聴取、あるいは4名の親からの抗議などが考えられます。ところが今日になって、4名の親が自殺した生徒の親に、いじめがあったことを認め謝罪したとのニュースがありました。これを受けて校長もいじめの事実があったことを会見で述べていました。この間に何があったのか?学校側と4名の親との間に話し合いがもうけられたのか?少なくとも4名の親は集まって話し合いをしたのでしょう。そして個々の生徒に聞いた結果が、いじめと言われても仕方がない様な言動があったということなのでしょう。これらは全て推測です。
いじめは今に始まったことではありません。いつの時代にもいじめはありますが、そのいじめによって傷つき方には個人差があります。今回のケースでも、まさか自殺に至るとは誰も考えはしなかったでしょう。しかし、そのまさかが起こってしまった。4名の女生徒どんな性格でどんな暮らしぶりをしていたのか、まじめなのか不良なのか?当然情報がないので分かりませんが、現地ではマスコミがその4名を既に特定し、プライバシーを探っているのが手に取るように分かります。この4名の女生徒は、これから大きな重荷を背負って生きていかなければなりません。彼女たちが今どう思っているのか?中にはそんないじめなんかしていないという感覚を持っているかもしれませんし、いじめられた生徒に何か問題があったから、と思っているかもしれません。しかし、今の状況は間違いなく4名にとっては地獄のような日々であることは間違いありません。なくなった女生徒には心から追悼の意を表すと同時に、4名の女生徒が重荷を背負いながらも、立ち直って全うに生きていけることを望みたいものです。
今日はこの辺で。