財務省決裁文書改ざん事件

3月2日の朝日新聞報道以来、国会(野党ヒアリングを含む)では、森友問題と文書改ざん問題一色となっています。ネット内のコメントの中には、こんな問題をいつまでやっているんだ・・・といったものも見受けられますが、さすがに国会では与党議員も口をつむんでいる状況。改ざん後の文書をもとに、森友問題が国会で議論され、決定的な証拠のないまま籠池氏だけ獄につながれ、いまだに仮釈放されず、問題事態が鎮静化されつつあり、その中で総選挙も行われ、自民党圧勝の結果となりました。それがすべて覆される文書改ざんの発覚。まさに民主主義の、国会の最高機関という憲法規定のピンチと言わざるを得ない状況が現出してしまいました。
この事態を招いたのは、言うまでもなく安倍首相および昭恵夫人の極めて個人的な行為が発端であり、それを認めようとしない安倍首相の言動にあります。にもかかわらず、今日の参議院の集中審議でも、安倍は「首相という行政のトップとして責任を認識」との答弁。あきれてものも言えない。まさに自分の個人的な過ちを口にしない、極めて不誠実な答弁が続いています。
財務省の一部の者に責任転嫁している政府、忖度を否定する政府、改ざんした張本人に真剣に調査させている政府。自分の組織がやった犯罪を厳しく調査できるは座がないのは火を見るよりも明らか。与党議員の政府への質問が、きわめて政府よりなものになることからも、これは明らか。
こんな政府に民主的な政治・行政を任せていいものなのか?
とにかく早く内閣総辞職して、新たな首相の下、徹底的な調査を第三者の立場でしていただきたいものです。本当は野党に政権譲渡するのが筋なのですが、今の野党にその力がないのは明らか。残念ながら自民党の他の人にやっていただくしか選択肢がないのは誠に遺憾なこと。
この問題が発生してから、野党6党は一致結束して追及しています。この機会に小異を捨てて大同につく覚悟で結束できないものか。
今日はこの辺で。